2/10放送の「あいつ今なにしてる？」を観て感じたこと
今の若い人は知らないかもしれませんが、いま大人気のタレント出川哲朗さんって、ひと昔前は女性週刊誌の「抱かれたくない男ランキング」で殿堂入りするくらいの人だったんですよ。
それが今ではものすごい好感度タレントに変貌しているらしくて・・・、っていうと歳がバレてしまいそうですけど。
もう、押しも押されぬ人気タレントのお一人ですよね。
そんなことを考えながら先日見たテレ朝の「あいつ今なにしてる？」のことについて書かせてください。
番組では出川さんが若かりし頃大きな影響をうけた直江喜一さんとの再会が描かれていました。
直江喜一さんは、伝説のドラマ「３年Ｂ組金八先生」の第２シーズンのキーパーソンです。
直江さんの詳細はググってもらえればわかると思いますのでここでは省きますが、とにかく高校卒業後入学した日本映画学校在学中に出川さんは映画デビューを果たします。
番組でも出川さんが触れられていましたが、その映画のタイトルは
「君は裸足の神を見たか」（1986）です。
・・・・・・・・・・・・・知らないですよね、普通。
はっきり言って、「うんうん、この映画ね。知ってる知ってる！」って人は相当な変態です（笑）。
日本映画学校の卒業制作で作られた作品で、監督も出演者もほぼ全員無名。
その中で唯一少し名が売れ始めていた洞口依子さん目当てに、わたくしくまは公開初日の池袋の映画館に行ったんですが・・・観客は私を含めて２名でした。
映画を観た感想は・・・若さゆえの抑えきれない燃え上がるような欲望を、静かなタッチで描いたまぎれもない名作だと思います。
その映画の中で出川さんは、洞口さん演じる少女ををめぐり揺れ動く男子高校生二人の友人としてワンシーンだけ出演しています。
二人のうち左側の石橋保さんは、その後「愛という名のもとに」を始めとして数々のＴＶドラマや映画に出演される売れっ子俳優になりましたよね。
洞口依子さんについては説明の必要もないと思います。
わたしの思い出の一つ目は洞口さんの右側にいる俳優さんです。
この方は大学在学中にこの映画に出演された後は、出演歴がどうしても見つけられません。
だから、出演作はこの一作である可能性が高いと思います。
調べればわかると思うので、（今では一般人の）この方のお名前はここではあえて記しませんが、私くまはこの方と当時通っていた大学でニアミスしてたんです！
当時大学の教務課には（ネットなんてない時代ですから）、呼び出したい学生の名前を掲示板に貼り出すのが普通でした。
それを見た学生は貼り出してあるその紙をはがして教務課に行くわけなんですけど・・・
実はその方が私と同じ大学の学生で、一年留年してあの映画の撮影に参加していたことを雑誌で知っていた私は、「君は裸足の神を見たか」を観てから数ヶ月後のある日、その方を呼び出す貼り紙が教務課に貼られているのを見てしまったんです。
「おお！○○さんが教務課に呼ばれてる！」
なぜか感動して立ちすくんでいた私の後方からスルスルと伸びてきた手が、○○さんの名前が書かれた紙を引きはがし・・・おそるおそる振り返ったそこにいたのは、もちろんその方ご本人だったんです！
（後編に続きます）
