こんにちは、くまです。
今回は「男はつらいよ 噂の寅次郎」のロケ地巡りをした際のレポートの最後となります。
瞳(泉ピン子)と別れた後はしばらく長野や東京のシーンが続き、次に寅さんが大井川流域を訪れるのはほぼ終盤です。
大井川鉄道塩郷駅のホームで列車を待っています。
蒸気の煙でわかると思いますが、これはSLですね。
右端の電柱に「しおごう」と書いてあるのがかろうじて見て取れます。
今現在はSLは急行扱いなので塩郷のような無人駅には停まらないんですが、この頃は停まったんでしょうかね・・・?それとも演出上停めたのか・・・ちょっとわからないですね。
そして寅さんはこのあと思わぬ再会を果たしてエンディングに向かうわけなんですが、ここではネタバレは避けておきます。
さて、塩郷駅は今どうなっているかというと・・・。
こんな感じになってました。
奥に大井川が流れている様子は昔と同じなんですが・・・ホームの位置が違いますよね。
昔は県道から川に向かって線路を超えてホームに渡っていましたが、今は県道から直接ホームに入れるようになっていますね。
どうも映画撮影の後に県道を広げた際に、もともと線路があったところにホームを作って川寄りに線路を移動させたらしいですね。
でも、SL越しに見えた向こう側の山の感じは変わりありませんね。
大井川の方の景色も広々としてとても癒されますよ。
待合室の中に、こんなものがありました。
この駅を訪れた旅人と旅人をつなぐ活動のようなものなんでしょうか・・・?
と思ってたら、待合室の外にこんな掲示がありました。これはアート活動なんですね。
「無人駅の芸術祭」というイベントで、無人駅各駅がアートの展示場になっているようですね。
毎年行われているみたいですが、今年は3月28日(日)までみたいです。
さて、実はこの塩郷駅は前々回、下記の記事で訪問した塩郷ダムまで徒歩約7分の位置にあります。
そして塩郷駅と塩郷ダムの間には、テレビなどでもよく紹介される観光名所がもう一つありますので、ちょっと紹介させてください(寅さんは訪れてませんが・・・)。
「塩郷の吊橋」です。
なになに、説明書きによると
・・・あの塩郷ダムができる約60年前まで、この吊り橋が普通に生活に使われていたぁ?
中学生が自転車でこれを渡っていたぁ??
いはやは、驚きです。
私くまは高いところは苦手なんですが、他に人もいないようですし、ちょっと挑戦してみることにしました。
こんな道を登って吊橋に向かいます。
この写真、山道の入り口の自動販売機に貼ってあったんですが、なるほど通過するSLを下に見下ろせたら気分がいいかもしれないですね。
・・・吊橋入り口に来ました!
おっ、ちょうど電車が通過するところでした。確かに真上にいたら面白いかも。
・・・でも、確かに手すりはあるけれど、板の両脇はケーブルとそれを支える細い棒しかないので、ちょっと怖い!
ん?でも意外とそんなに高さはなさそうですね。思い切って進んでみることにしました。
少し進むと、両脇にネットが貼ってあったので、入り口のあたりより恐怖心は薄らぎますが・・・
揺れます!!
高さより揺れが怖い!!!
・・・今日のところは引き返すことにしました。
よく見たら吊橋の入り口にこんな看板もありました。
誰かに「ふざけてゆすったり」されたら、私くまは間違いなく腰を抜かす自信があります。
皆さんもわたるときはルールを守ってくださいね。
・・・さて映画の話に戻りますが、思わぬ出会いがあった寅さんたちを乗せたSLは、更に大井川に沿って北上していくところで幕となります。
・・・なんかこの画像は逆行しているように見えなくもないですが、こんな場所もあるのかな・・・?
残念ながら、今回はこれらの光景が撮影された場所までは特定できませんでした。
三回に渡ってお読み頂きましたが、今回の旅はこれで終わりです。
・・・思えば「男はつらいよ」シリーズで山田洋二監督は、日本の原風景を訪れる寅さんを一貫して撮り続けてこられましたが、今回訪れたロケ地は40余年の間ほとんどその姿を変えていなかったことに驚き感動しました。
今回はさらっとしか触れませんでしたが、このどこか懐かしい風景に似合うSLの運行を続けておられる大井川鐵道さんの努力も素晴らしいものです。
静岡に住み始めてから10年、私は最近になってようやくこの大井川流域の素晴らしさを知るようになりました。
この素晴らしい観光資源を守っていくためにも、また機会を改めてご紹介していきますので今後ともよろしくお願いします。
今回もご覧いただき、ありがとうございました!!